Toru Takaki Toru Takaki

「川西航空機姫路製作所の空爆」編 更新

先のブログで、城東町の真宗寺ご住職のお話をお聞きしたこと、また、空爆を体験された方への取材の道筋をつけていただいたことを報告しました。9月10日に取材が叶い、それをもとに、表題のGoogle Earth Presentationを更新しました。新たに、城東町真宗寺を項目として追加し、丸尾町の項目に、被災証言を追記しました。制作資料のページのリンクからプレゼンテーションを開いてお読みください。

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姫路城東町 真宗寺訪問

1945年6月22日の川西航空機空爆に関する取材のため、城東町の真宗寺を訪ねました。8月14日夕方のNHKニュースで、ご住職と檀家の男性が紹介されていたのをご縁に、ご住職の後藤和樹さんに取材をお願いし、ご承諾いただきました。

当日、後藤住職から、祖父の先々代ご住職が残された「寺務日記」を見せていただきながら、お話をお聞きしました。空爆の凄まじさを伝える筆書きの几帳面な文字が、5ページあまりにわたって綴られていました。その内容については、改めて詳しく読み解き、米軍による航空写真とも付き合わせながら、Google Earth Presentation 「川西航空機姫路製作所の空爆」編に加える予定です。

後藤住職は、空爆80年となった昨年、犠牲者を追悼する法要を始められ、今後毎年、6月22日に、「戦没者追悼 平和のつどい」を開かれる予定です。ニュースで紹介された男性への取材についても、お力添えをいただきました。

‍約束の時間に5分ほど遅れてお寺を訪ねたとき、ご住職はすでに法衣に身を包まれ、本堂で待っていただいていました。本堂に上がる階段の下に、きれいに脱ぎ揃えられた履き物がとてもすがすがしく、今でも心に残っています。

‍山ではサギソウが咲き始め、コブシの実も赤く色づきました。蝉の声は、アブラゼミやクマゼミからツクツクボウシに代わりました。季節が進んでいます。この暑さ、もう少しのがまんです。

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リアルズ 理事長 瀬谷ルミ子氏 オンラインイベント

認定NPO法人リアルズ(REALs)理事長、瀬谷ルミ子氏のオンラインイベントに参加しました。リアルズは、アフガニスタン、シリア、南スーダンなどの紛争地域の被害者を支援しながら、紛争の解決・予防に取り組む非政府組織(NGO)です。

瀬谷さんは、武装解除-Disarmament、動員解除-Demobilization、社会復帰-Reintegration(DDR)を海外の大学で専攻し、多くの紛争地域で活動を続ける、紛争予防、平和構築のスペシャリストです。瀬谷さんの取り組みは、理想的、恒久的な平和を遠望しながらも、眼前で進行する悲劇に焦点を当て、少なくとも、住民同士が憎しみ合い、殺し合うことを止め、維持・予防することを目指しているようです。

注目されるのは、アフガニスタンでの日本大使館員としての活躍でしょう。2001年の米国同時多発テロのあと、米国は、軍事力によりタリバン政権を倒しました。各国の協力により、政府組織の構築と紛争再発防止のプロセスが始まりました。瀬谷さんは、政府や軍閥の司令官と直接やり取りし、武装解除を進めて、軍閥解体に貢献しました。週3回カルザイ大統領を含む政府要人の会議に出席し、武装解除の進捗を報告しました。カルザイ大統領から「ミス武装解除」と呼ばれました。2011年にNewsweek日本版「世界が尊敬する日本人25人」に、2022年には、New York Times「世界に影響を与えた10人の女性」に選ばれています。

イベントでの瀬谷さんの言葉は、数々の過酷な紛争現場の経験に基づく鋭い視点に満ちていました。その知見をより多くの人、特に若者が共有し、平和を維持・構築する技術として展開できれば素晴らしいです。

特に印象に残った言葉をお伝えします。

今の世界を見ると、平和な世界の実現などとても無理と絶望している人も多いと思います。でも、解決手段はまだたくさんあるはずです。私は、それを信じ、全部やったあとで絶望します。

是非リアルズのホームページを覗いてみてください。

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被爆81年 原爆と人間 写真・絵画展

新しくブログのページを加えました。最初の投稿です。

8月に入ると、広島、長崎の原爆の日、15日の終戦記念日と、太平洋戦争を振り返る日々が続きます。テレビでは戦争関連番組が組まれ、各地で、関連する行事もたくさん行われます。

8月9日は長崎に原爆が落とされた日です。神戸元町の神戸まちづくり会館で開催されている企画展、「被爆81年 原爆と人間 写真・絵画展 -見てください!  あの日、きのこ雲の下で起きた地獄絵を!-」を訪ねました。「神戸市原爆被害者の会」が、1998年から毎年開催しています。

原爆の悲惨さを伝える絵や写真60点あまりが展示されていました。その中で特に目を引いたのが、広島市の高校生による33点の絵画です。広島市立基町高等学校が2007年より続けている活動で、同校の生徒が被爆経験者の証言をもとに制作した絵です。同校ホームページによると、これまでに236点の原爆の絵が描かれたようです。その一部が展示されていたのでした。

例えば、全身が赤黒く焼けただれ、前方に突き出した手の先から溶けて剥がれた皮膚が垂れ下がったまま歩く人々の群れ、あるいは、老婆の背で息絶えたこども、足先が失われ、膝から下は骨がむき出しになっています。原爆の残酷さを伝える衝撃的な絵が次から次へと、展示室の壁を埋めていました。それぞれの絵には、制作した生徒さんのコメントと、絵のもとになった被爆体験を語った被爆経験者のコメントが合わせて掲示されていました。

生徒たちは、自身が実際に経験していないのに、被爆直後の地獄のような様子を絵にすることにためらいや戸惑いがあったようですが、被爆経験者の言葉をもとに、不明な点はなんども聞き直し、関連する資料も調べて絵を描き上げています。被爆経験者も粘り強く伝え、生徒たちを励ましているようすが、コメントからわかります。70~80歳の年齢を隔てた被爆経験者と現代の若者が共同で作り上げた、反戦、原爆廃絶を訴える力強い作品です。被爆経験者が、そして戦争経験者がまもなくこの国にいなくなります。その後も、耐えることなく反戦、原爆廃絶を続けるために何ができるか、勇気と指針を与えられたようです。

その夜、「NHKスペシャル 知られざる核危機 ハルペリン文書の警告」を見ました。1958年、広島、長崎に続いて3度目の原爆投下が行われていたかも知れない核戦争の危機を、米国人による報告書や証言をもとに伝えていました。NHKという公共放送がこうした番組を作って放送することに安堵を覚えるとともに、いつまでもそうでなければならないと強く感じました。そして、記録を残すこと、記録を伝え続け、振り返り、取り返しのつかない過ちを起こさないための活動がいかに大切かを再認識しました。

写真は、神戸元町から少し足を伸ばして訪ねた、甲子園球場の様子です。夏の甲子園です。フィールドで躍動する選手たちや、スタンドで応援する生徒たちを見ていると、なぜか熱いものがこみ上げ、汗と一緒にタオルで拭いました。

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